ダメ元で貰い物の牛肉を質屋に持っていくと取引してくれた件
大学に入ると同時に上京して一人暮らしをしていた。田舎に住む両親からの仕送りはあったものの、まだ遊びたい盛りだったので、アルバイトをしつつ遊ぶお金を捻出していた。だけど都会の遊びはお金がかかるのでいくらあっても足りない。まだお金の使い方もよくわかっていなかったので、毎月のように手持ちのお金がすぐに底をついた。そんなときは両親に泣きつくのだけど、毎月のように悪い娘からの督促があるため、ついに両親は娘を見放し、仕送り以外の送金を止めてしまったのだった。その代わりというのか、両親はそんな私に牛肉を送ってきた。お金の代わりに牛肉を送るという私の両親は結構変わっているかもしれない。
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さてこの牛肉、もちろん普通に食べて消費する…というつもりは毛頭なかった。食費を削ってでも遊びたい年頃である。しかも日本人なら誰でも知っている黒毛和牛である。私の頭にあったのは、このお肉をどう調理するかではなく、このお肉をどうお金に替えるか、であった。近所にずっとお世話になっている質屋がある。大きなチェーン店ではなく、初老のおじいさんが経営している小さな質屋だ。私はステーキ肉4枚が入った木の箱をダメ元でその質屋に持って行った。「お肉って売れますか…?」とおどおどしながら聞く私に、おじいさんは「生モノは無理だよ」とにべもなく断った。
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ところが肩を落としながら帰ろうとする私に、おじいさんが「どんな肉?」と声をかけてきた。私が箱を開いてその肉を見せると、おじいさんの目つきが変わったので、私は期待を込めて、「ダメですか?」と聞いてみた。するとおじいさんが指を三本立て、「これだったらいいよ」と言った。ちゃんと買えばきっと万単位もするお肉だったはずだけど、私にはもちろん異論はなかった。
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お肉を質屋で取引するなんて絶対無理だろうと思っていたけれど、何でもやってみるまではわからないな…と思った出来事だった。
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